

私たちの体の中では、古くなった細胞が、毎日新しい細胞と入れ替わって行っています。そのために新しい細胞が次々と作られているのです。
新しい細胞は、幹細胞(すべての細胞のもとになる細胞)からコピーされることで増えて行くのですが、遺伝子に傷がついてコピーに失敗したものが、がん細胞のもとになります。
実際は、健康な人でも、毎日2000~5000個の細胞のコピーに失敗しています。通常、この傷ついた細胞は、免疫の力によって排除されるため癌になることはありません。しかし、免疫の力が弱っていたり、この傷ついた細胞が免疫の網の目をかいくぐったときには、壊されずに癌細胞が増えることにな ります。
まず、癌は治る病気だということを知っておきましょう。
そして、治すためには治療が必要なわけですが、癌の種類によっても色々な違った選択肢が出てきます。病院で行う治療には、大まかにわけて、外科療法、化学療法、放射線療法の3つの方法があります。
外科療法とは癌が発生した部位と転移した部位を切り取る治療法です。血液を除くほとんどの癌に対して行われますが、がんが転移されていない場合には最も有効な選択肢かもしれません。また、癌を部分的に切除する手術によって症状が改善され、放射線療法や化学療法の効果が上がることもあります。
化学療法とは化学物質(抗がん剤)を用いて癌細胞の分裂を抑え、破壊する治療法です。抗がん剤は静脈に注射する、あるいは内服することによって血液中に入り、がん細胞を攻撃、破壊します。全身のどこにあるがん細胞でも全滅させる力を持っているので、全身的な治療に効果があります。
しかしながら化学療法の効果は、現段階では癌の性質や病期によって異なり、化学療法単体ではあまり効果を期待する事が出来ない場合もありあます。
放射線療法は外科療法と同じように、がんの主要な局所療法の一つです。外科療法に比べると体を傷つけたり、治療の際に痛みを感じたりする事もありません。放射線は、細胞のDNAに直接作用して癌細胞の増加させる能力をなくしたり、アポトーシス(細胞死)を増強することで癌細胞を死に至らしめます。しかし、放射線療法にも他療法と同じように副作用が存在します。
副作用に耐えながらの辛い治療になるわけですが、ただ残念ながら、病院で行うこれら治療だけでは癌は治りません。
そして従来の治療法に続く「第4の癌治療法」として注目されているのが免疫療法(免疫細胞療法)です。

私たちの体は通常、体外から侵入してきた病原菌(抗原)や体内で作られた異物(癌細胞など)を排除して、健康を維持できるように出来ています。これが免疫です。免疫細胞(白血球のマクロファージ・リンパ球・顆粒球など)や、免疫物質(サイトカイン・抗体などからなる免疫系NK/ナチュラルキラー細胞やT/キラー細胞など)が免疫の役目としてガン細胞を直接攻撃し、抗体などはガン細胞を抗原とみなしてガン細胞に標識として付着します。そして、間接攻撃を加えることで体内をくまなくパトロールしながら、ガン細胞など自己の変質した細胞をみつけては、即、攻撃・殺傷・排除してくれます。
この第4の治療法は、免疫細胞が持つ治癒力を利用するため、体力低下や抗癌剤の様な辛い副作用等が無いのが特徴です。免疫療法は、辛くない癌治療を可能にしたのです。
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